よじょうブログ

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選書サービスを利用するとしたら参考に挙げる好きな本

お金を払って自分語りとかを聞いてもらってアドバイスやら私のためだけに考えた何かをもらうサービスに惹かれすぎて定期的にやっちゃう。

例えば選書サービスとか、キャリアカウンセリングとか。

選書サービスは書店員さんなどに本を選んでもらうところがミソのサービスであるとはいえ、正直、好きな物語や人生観のヒアリングを受けている時間がかなり楽しく、そちらを語るのを楽しんでいるフシさえある。そうやって自分というものをいっぱい聞いてもらったあとに、「私だけのために」本を選んでもらうのが快感なのだ。

ホストなり、お金が継続的にかかるやつに手を出さないようにしないとねと思う。

 

そういえば私が選書サービスを利用したのはもう3、4年くらい前になる(まだ1回しか利用したことがない)。

その時の私は本を読む習慣がなかったので、本を読むきっかけになればという気持ちもあって申し込んだ。その時はビデオ通話で希望をヒアリングしてもらって選書をしてもらったのだが、今そのときのカルテ(選書と共にヒアリング内容を送ってくださった)を見返すと、ちょっと驚くほど本を読んでない人だった。漫画とビジネス書くらいしか読んでないですとか言っちゃってるし。今からは考えられない…(今は逆にビジネス書を読まなくなってしまった。)

もしまたそういったサービスを利用して「これまでに好きだと思った本や漫画、映画などの作品を10作品くらい教えてください」とヒアリングされたら、ちょっとは読書をするようになった今なら何て答えるだろう?

そういうことをぼんやりと考えているとなんだか楽しかったので、今日はこれについて考えてみる。(なお、真剣に本を読み始めたのが最近なので、挙がってくる本はどれもこれもこのブログでは既出のものが多いです。)

 

平安時代関連

やはり、平安時代関連の書籍は外せないだろう。源氏物語枕草子紫式部日記和泉式部日記、とりかへばや物語などを直接あげてもいいが、それらの作品についてのエッセイも大好きなので、そちらを挙げる方が元の作品が好きであることも併せて伝えられて良いのではないか。

そうなってくると、やはり清少納言を求めて、フィンランドから京都へ」は絶対入れたいところ!私は誰かが誰かに対して「これは私だ」と思う瞬間が好きだ。特に、本の向こうにいる登場人物に自分を見るとか。(amazonで本のレビューを読んで「この主人公は私だ」と言い出してレビュー欄で自語りとかする人さえめっちゃ好き)

この本はフィンランド人の著者が清少納言に自分を重ね、「セイ、」と語りながら進むエッセイなのだけど、これが本当に好き…。枕草子が書かれた意図などに対する考察部分なども本当に良いんですよね。

 

あとやっぱり源氏物語が大好きってことも言いたいからその関連の本も入れたいな…「源氏の男はみんなサイテー」が大好きなんだけど、でもこういう本が好きだって言われても参考にし辛いかな…。

 

 

◇小説

以前のブログでも書いたのですが、やっぱりアンドロイドは電気羊の夢を見るか?が好きかな。古典SFというか特殊な世界観を通して、人間とは何か、存在とは、生きるとは、そういったものに迫る哲学的な読み物が好き。逆に科学技術の緻密さがウリのSFなどは私にはあまり刺さらないのかも…。

 

あとは悪童日記!「ふたりの証拠」、「第三の嘘」も含めて好き。どうしようもない寂しさ、悲しさがすごく好きなのだ。

 

エンタメ的な作品も好きだよ!っていうことをアピール(※選書してもらうとしたら?という設定で書いているブログなので選書人にアピールするという観点が大事なのだ)するためにも「六人の嘘つきな大学生」も入れたいな!私こういう、クローズドサークル?もののミステリ?みたいなの大好き。この中で犯人は誰だ?みたいな。この作品は謎解き的な面白さも良かったし、人間の善性みたいなものを感じられる気持ちのいいラストも好きなんだ…。

 

あと実は前回選書をしていただいた際に選んでいただいた本が「烏に単は似合わない」だったんですが、こちらは無事にハマって全巻読んでる!長編シリーズの好み代表として八咫烏シリーズ」も入れておくのもいいかも。ちなみに前回の選書では、おそらく私が源氏物語のような王朝文学や、女性たちのちょっとドロドロしたかんじの話が好きだと言ったから「烏に単は似合わない」を薦めていただいたと思うのですが、実は姫たちの後宮モノである1巻よりもそれ以降の政治争いとかがメインの話の方が好みだった。第二部が好き。

 

あとはこの辺も入れたいんですけど小説を入れすぎるのもな…枠がないかな…(枠とは)。

 

 

◇詩とか短歌とか

「あなたのための短歌集」!これは絶対入れたい。木下さんの歌集は他にも「きみを嫌いなやつはクズだよ」とかも読んで大好きだったんですが、この歌集は依頼者の存在があることでさらに特別な味わいで大好き。誰かのために書かれた短歌だけど、私のためにもあると感じられるものがたくさんあったんですよね…。

というかそもそもこのブログ。「私ってお金を払って自分語りとかを聞いてもらってアドバイスやら私のためだけに考えた何かをもらうサービスに惹かれすぎてる」と気づいたのが、この歌集を読んだ瞬間に「私も次回の募集があったら短歌依頼したい………」と思ってネットショップのページを見に行ってしまったからです。実は。

 

あと、「すみれの花の砂糖づけ」。可愛くて甘くて、誰かといるのにどこか寂しくて、虚しくて、そういう雰囲気の言葉ってめちゃくちゃに好き。

 

◇その他のジャンル

「悔しみノート」、これ本当に好き。鬱屈とした自意識の塊、周りみんなをめちゃくちゃ見下しながら、その場所に行けない悔しさと羨望を撒き散らして愛されたいと素直に書くカッコ悪いかんじ…そういうの最高。正直、共感しちゃうので。

紫式部日記」とかも私にとってはそうなんですけど、強い自意識に縛られためんどくさい人間の自虐的な文章、マジで好きなんですよ。

 

あと鴻上尚史のほがらか人生相談」シリーズ、新刊が出ると毎回ついつい紙の本で買っちゃうくらい何気に好き…。「あなたのための短歌集」でも思ったけど、私「人生相談コンテンツ」が大好きなんだろうね。「みんな悩んでるんだな」って一人じゃない気持ちになれるし、それに対する回答に相談者と一緒に励まされるから…。うーん、なんか私が本に求めているものが見えてくるラインナップになってきましたね。

 

◇漫画

漫画も入れるのってどうなのって思わなくはないけど、これまでの人生はずっと漫画しか読んでこなかったんだから、人生の中でとびきり大きい意味を持つのは当然漫画だよ。漫画抜きに好きな物語を語ることなんてできねえ。なので当然、NANANANAは人生。ちなみに前回の選書の際にも一番好きな物語はNANAとお伝えしました。

ちなみに「ダ・ヴィンチ」2022年8月号の矢沢あい特集でNANAファンのコメントとして私が応募したコメントを取り上げていただいたのですが、

「人生の節目節目で読むたびに心に刺さる部分や登場人物への見方が変わる、自分の人生の写し鏡のような作品です。失恋したとき、仕事で悩んだとき、友人関係で悩んだとき、どうしようもない寂しさや重たい感情など、人に相談したらめんどくさいと思われちゃうかなというような悩みをNANAは丁寧に描いていて、読むたびに救われます。」

と述べていました(笑)やっぱ私って悩みに寄り添ってくれる本を求めているよね。

 

あとは「大奥」とか…。もし、「これあなたにおすすめの本ですよ」って言われて出された本がこの大奥みたいなものだったら最高に嬉しいな。だってすげ〜面白いし、私の好きな要素が詰まってるんだもん。

 

あとやっぱり「まじめな会社員」は外せなくないですか。

このブログでも何度も引用している冬野先生の言葉ですが、

「世の中のフィクションを見ていると『いい人しか出てこないな』とつらくなるんです。みんなこんなに心がきれいなんだと思うと、孤独感が深まっていく」

これなんですよね。これなんだよ!私が読書する時にいつも思うことは。その気持ちに応えてくれる作品っていうのがこれなんだ。

 

あとはParadise Kissとか摩利と新吾とかもめっちゃバイブルなので入れたいけど、流石に漫画入れすぎかも。

 

◇本以外

ちなみに、前回の選書の際には「最近読んで面白かった物語」としてアプリゲーム「メギド72」。と答えてみたんですが(笑)、当然うまく伝わりませんでした(当たり前だろ!)。でも今も最高に面白い物語としてメギド72って答えたいよ…。

 

以上!なんか結局17、18くらい挙げちゃってるんですが、次回選書サービスを利用するとしたらこの辺の本が好きってお伝えして選んでもらいたいな。このラインナップを見て私に何を勧めてくれるのか気になります(笑)

今回はサービスを利用してないけれど、自語り欲の方はかなり満たされたので楽しかったです。