よじょうブログ

SNSに書いたことのまとめとか。本のこととか。オタクのこととか。

昔すぎる人の方が何も気にせず共感できる

最近、平安時代の5人の女子たちを紹介する古典エッセイ「平安ガールフレンズ(酒井順子 著)」を読んでいます。

菅原孝標女のパートで、古典の教科書などでも有名な念願だった源氏物語全巻を手に入れて「この喜びに比べたらお后の位なんていらないわ!」とか言って源氏に没頭するシーンを読んで、なんか良すぎてちょっと涙ぐんでしまった(情緒不安定)。

私には最近とってもハマっているアニメ(源氏物語とは全然関係ありません笑)があるのですが、SNS上での評判があまりいい方ではないらしく、結構批判的な意見を見かけてしまいます。

その度に私は「そっかあ、面白いのになあ…。でもこんな私の感じ方って、もしかして批判的な意見への逆張り?もしかして私って意地になって面白いって言っちゃってる?」と思って、自分の心さえ疑わしく思えるようになってきていたので、菅原孝標女のあまりに純粋で真っ直ぐな「源氏物語、世界一大好きっ!」の主張が眩しくて、なんだか涙が出てきてしまうのでした。(誰目線!?)

私も力強く、このアニメを見れるなら他に何にもいらないくらい大好きっ!と叫びたいものです。

それこそSNSで好きな漫画やアニメに熱狂してるオタクなんて山ほどいるのに菅原孝標女にわざわざ感銘を受けなくても…という感じなのですが、なんか平安時代の人って自分から遠すぎて、逆に余計なことを考えずに共感したり感情移入したりできるような気がするんですよね。

私は紫式部日記のことを「最も共感できるお仕事エッセイ」だと思っているのですが、というのも私は現代お仕事エッセイを読むと「この人に比べて私なんて…」とか、「同年代女性なのにこの人すごいなあ…」とか色々考えちゃうんですよね。その点、平安時代の人なんて感情以外何もかも違いすぎて自分と比べても意味がないから、純粋に感情だけに共鳴できる。だから古典文学って好きなんですよね〜。

 

今日の日記

ローソンの冷凍紅茶シフォンケーキをチンしたら生クリーム部分が溶けた(冷凍なので当たり前)