よじょうブログ

SNSに書いたことのまとめとか。本のこととか。オタクのこととか。

源氏物語感想(少女&玉鬘)

源氏物語与謝野晶子訳)を引き続きAudibleで聴いています。

前回は朝顔まで書いたのですが、少女以降、ずっと面白い!!ノンストップで聴きまくっています。少女以降面白すぎて1帖ごとの感想が長く長くなってしまいます。

そんなわけで今回は少女と玉鬘だけ。

 

少女

幼い初恋をした夕霧と雲居の雁が引き離されるお話。最高に面白い!!雲居の雁の父・内大臣(元の頭の中将)とその母・大宮のやりとりがなんか好きすぎる。内大臣が出てくると物語がぐっと面白くなる気がするなあ。この人を含めた左大臣家の人々、なんか好きだ。大宮おばあちゃんは孫二人が恋愛関係になるなんて、と孫たちへの監督不行き届きを咎め内大臣の怒りをごもっともと思いつつも、孫、もうこんな大人な恋愛ができるようになったか、可愛いなあとか思ってるのが微笑ましくて可愛い(笑)

この頃の夕霧と雲居の雁って12歳そこらだと思うので、幼く淡い恋心が親によって引き離されたんだなあーって思って聴いてたんだけど、「2人は情人となっていて〜」みたいに言ってて、もしかして体の関係もあるの?おませさん…!って狼狽えた。いやでもそうだよね、会ってお話ししておてて繋いだりしてるくらいだったら流石に父内大臣も「男作りやがってこれじゃあ帝に嫁入りさせられないじゃないか!!!激怒!!!」とかならないか…。ヒェ〜進んでる…。

雲居の雁と引き離された夕霧は惟光の娘の五節の君に雲居の雁に似たところを見て文を送る。(夕霧、早速浮気かよ!と思わなくもない…笑)こっちは最初は「文を取り次ぐな!」と怒っていた惟光が源氏の息子の夕霧からの文と知るやいなや手のひらを返して「私も明石の入道になるかな!?」と乗り気なのも面白かった。

 

玉鬘

六条御息所の物の怪によって命を落とした夕顔の忘れ形見の玉鬘登場の帖。元々夕顔の元にいて今は源氏の元にいる女房の右近が九州から京にやってきた玉鬘一行と偶然出会う。夕顔のことがとても好きだったのでいなくなった夕顔の娘のことをずっと探させていた源氏。右近は早く玉鬘について報告したいけど紫の上の気持ちを思うと紫の上のいる前で玉鬘の話を報告するのは憚られる…と配慮をしているのが、いい人だなと思った。なのに普通に紫の上に夕顔の話をする源氏〜!元カノの話をするのはあなたが特別だからですよとか言う源氏〜!許せん。

養女として引き取った玉鬘を求婚者の男たちに見せびらかして競争心を煽ってやろう、紫の上のことも無分別に妻などにしないでそんな風にしたら良かったな、なんて紫の上に冗談を言う源氏だけど、その冗談ちょっと最悪すぎない…?

そして源氏物語の中でも美しくて雅なシーンとして有名な新年の衣装配りのシーンも玉鬘の帖だったのか!玉鬘の帖、見どころ多過ぎる!それぞれの女性に似合う衣装を贈る様子、ぜひ色付きで見てみたい…!!

f:id:yojo_takusan:20230319213951j:image