このブログはまるで源氏物語ブログのようになっているがそうではない。私の日々の日記を書くブログなので、たまには日記を書きます。
現在放送中のドラマ「明日、私は誰かのカノジョ2」で、ついに私が一番刺さる江美編が来てしまった。
前話の終盤で少し出ただけなのに、「なりたい自分ノート」を描く江美のシーンですでにちょっと泣いてしまった…。(こういう人間の解像度が高すぎて)
さらにその勢いで原作も読み返したけど泣いてしまった…。江美が刺さりすぎて…。
こういう明日カノの江美とか、他にも「まじめな会社員」(冬野梅子)のあみ子とか、妙齢女性のキラキラしてもない、性格がいい人でも心の綺麗な人でもない、大きな出来事が起こるわけでもない、じんわりとした生きづらさや心の中でうだうだ考えてばかりのめんどくさい自意識、そして何か劇的に救われるわけでもない、でも前とはほんの少しだけ違うものが見えた、現状はあんまり変わってないけどただ明日も生きていく。
みたいな作品がすごく好きなんですよね……。
冬野梅子先生のインタビューの
世の中のフィクションを見ていると「いい人しか出てこないな」とつらくなるんです。みんなこんなに心がきれいなんだと思うと、孤独感が深まっていく。」
という文言にめちゃくちゃ共感していて、その言葉を裏切らないまじめな会社員の内容にめちゃくちゃ救われました。こういう心を持った人の描く作品、本当に刺さるんだよな…。
そんなこともあって、ドラマ版明日カノは、江美役の入山さんがインタビューで江美のセリフを相談して変えてもらったとおっしゃっているのがかなりドキドキしています。
原作のあの江美の感じが、人から見たらかなりどうしようもないキャラクターに見えると思うんだけど、私にとっては親近感を感じられる。冬野先生の言葉を借りると「孤独が深まらない」で、励まされた気持ちになれたんですよね。
江美がもっとしっかりしてたりカッコよかったりするキャラだったら「あ〜 こういう人だからちょっと救いのある結末を迎えられたんだ(でも私は違う…)」とか思って落ち込んだだろう(暗すぎないか?)。
なので、ドラマ版がどんな結末、どんなセリフになるのかかなり不安なのですが、楽しみにもしています。江美を応援してくれている入山さんならきっと素敵な仕上がりにしてくれると信じて…!
それは置いておいて、そういうテーマの物語を基本的に漫画から摂取してるんですが、なんかそれって「文学」が本来得意としている領域っぽくないですか?
文学作品にはこういうテーマの、ブッ刺さるやつがもっとたくさんある気がする。
というわけで最近は文学にちょくちょくチャレンジしているのですが、なかなか刺さるものに出会えていません…。(1つ1つは面白かったなーと思って読了するのですが、江美やあみ子ほど刺さったとは言えないみたいな…)
これまで読んで一番刺さったはアガサ・クリスティーの「春にして君を離れ」とかかな?(全然テーマが違いますが…)
私がいい作品を見つけられていないのか、漫画というフォーマットの視覚効果とか読み慣れてるのとかが効いてるのか…。
そんなわけで江美やあみ子が刺さっているタイプの人間におすすめの文学作品(できればAudibleにあると理想/活字が苦手なので…)があったらぜひ教えてください。